旅の想ひ出④
- ito-s7
- 5月14日
- 読了時間: 3分
前回のブログから一ヶ月が経過しました。
この間にも色々な事がありました・・・。
ミャンマー地震の影響で、4月入国予定の技能者さんが未だに入国できず、なんとか今月末か6月頭の入国を目指しております。
弊社のYoutubeチャンネルも少しずつ視聴者さんや登録者さんも増えてきました。
弊社の海外事業は今は書類作成や入国した際の動きに向けての準備期間ですので、なかなブログにアップする話題もありませんでした💦
ですので、またまた私の昔話、「旅の想ひ出④」です😊
「愛しのル―ローハン」
これは20年前の台湾での話です。
いつもの通り、安宿に泊まり台北市に滞在していました。
台湾の朝は多くの屋台が店をだしています。主に通勤客のお弁当や、朝食向けに様々な食べ物が道のいたる所にあります。
私は、ホテル近くの「ルーローハン」の屋台に通い詰めていました。*正しくは「魯肉飯」と書きます。
今はメジャーな食べ物として多くの日本人がご存じかと思いますが、当時は要するに「豚肉のぶっかけご飯」でした。
多分日本円で100円程度だったと思います。
砂糖醤油ベースの汁に豚の細切れを煮込んだものを白米に汁ごと豪快にかけた丼です。
甘辛い味付けと、とろける豚肉がなんとも言えない美味しさを醸し出していました。
脂っこいと思われるかもしれませんが、八角(中華調味料)が入っているので濃い味付けの割には後味がすっきりとしています。
そんな「ル―ローハン」を多分5日以上食べ続けていたと思います。
ある時、ル―ローハンのおばあちゃんが私に声をかけてくれました。
「日本人でもル―ローハン好きなんだね。もっと美味しいもの台湾にはたくさんあるよ!」
昔は台湾でも日本語を話す高齢者がたくさんいました。そのおばあちゃんも、屋台に行ったその日から日本語で挨拶してくれていました。
私は「台湾の料理でおばあちゃんのル―ローハンが一番好きです。」
お世辞でなくそう伝えると、おばあちゃんは嬉しそうに顔をしかめて、「じゃあ感謝の幸運の卵!」と言って、アヒルのゆで卵を私の丼の上にドーン!!と乗せてくれました。
その卵はかなり塩辛いゆで卵でしたが、ル―ローハンを食べる合間にかじると、また違ったアクセントになって美味しかった思い出です。
結局1週間ほどの滞在で10回以上、そのおばあちゃんの屋台に食べに行っていた記憶があります。
帰国して、台湾の調味料を入手して、あの屋台のル―ローハンを再現しようと思ったのですが、やっぱりあの味は作れなかったです。
あの台北市の雑踏に佇み、豪快で優しいおばあちゃんだからこそ、あの美味しいル―ローハンが作られているんだな~と思います。
あれから何回か台湾に行きましたが、おばあちゃんの味を越えるル―ローハンには巡り合っていないです💦
こんな台湾の想ひ出でした😊